ラスベガスのハンバーガーは進化中① (smash burger・スマッシュバーガー)

公開日 : 2011年02月28日
最終更新 :

最近のラスベガスは、人気のフレンチレストランがカジュアルなレストランに衣替えをしたり、

タパスレストランの人気が出てきたりと、料理も予算も軽めなのがトレンドになってきていますが、

手軽な食事の代表選手ともいえるハンバーガーも進化を始めているようで、

話題にのぼることが多くなりました。

たとえば、セレブシェフ達のレストラン - Bradley Ogden(シーザースパレス)や Hubert Kellerのfleur(マンダレイベイ)、

Laurent Tourondel の BLT Burger(ミラージュ)などでの和牛ビーフを使った高級感あふれるハンバーガーとか、

ニューヨークからやってきた老舗パブP.J.Clarke's(フォーラムショップス)、

各地のビールが揃えられた i ♥ burgers (パラッツオ)のオープンなど、

いまやハンバーガーと言えども、りっぱなメインディッシュのひとつとして、

新たな地位を確立したということでしょうか。

そういえば先日ご紹介した

フードトラック にも、グルメバーガーと銘打ったトラックがありました。

burger_1.jpg

こちらはパラッツオのショッピングモールにある、名前がかわいい "i ♥ burgers" 。

モールの雰囲気に合わせて、ハンバーガー屋としては少しオシャレな店構え。

一方、庶民の味方-ファーストフード店も、目新しいお店が続々とオープンしています。

ミッドウェストからやってきたSteak'n Shake、コロラドからはsmash burger、

そしてローカルによる新しいコンセプトのBachi Burgerなど、

それぞれ「よそとはちょっと違う」ってことで人気が出始めています。

今日は、昨年ラスベガスにやってきた "smash burger"をご紹介しましょう。

burger_11.gif

ネバダ大学の学生でにぎわう一角に現れたこのお店、実は不動の人気を誇るハンバーガーショップ、

「In-N-Out Burger」のすぐ隣という強気なオープン。

それでも今のところ、お昼時ともなれば満員盛況となっています。

burger_4.jpg

他のファーストフードショップと比べると、シックな造りの店内。

オーダーを受けてから作り始めるバーガーは、冷凍でないお肉(アンガスビーフ)を使っているのが売り。

鉄板に重しでジュッと焼き付けて(smash)、グリルされます。

サイズは2種類、1/3パウンド(約150g)か1/2パウンド(約230g)。

メニューもいろいろあるのですが、お店のロケーションごとに(州ごとに)、

独自のバーガーがひとつあるのも特徴のようです。

ラスベガスだと、「Sin City smashburger」と名づけられて

目玉焼き・ベーコン・グリルしたオニオンなどが入ったバーガー。

(「Sin City」=歓楽地 ということで、ラスベガスの俗称なんです。)

これがサンディエゴになると、アボガドやサワークリームが入り、

ルイジアナではケイジャン風味のオニオンとなり、

ポテトの産地アイダホではポテトチップスが入ったバーガーになるんですよ。

burger_2.jpg

パンや野菜やトッピングを好きなように組み合わせて、自分だけのオリジナルバーガーを作ることもできます。

この日のオーダーはオールアメリカンバーガーと野菜のフライ。

burger_3.jpg

別料金で頼めるトッピングも、ピクルスのフライトとかチリとかいろいろあって、

これはマッシュルームのガーリックソテーを乗せてもらったもの。

野菜のフライはにんじん・グリーンアスパラ・インゲンなどがかりっと揚がり、

ほんのり甘みもあったりして、つけあわせとして食べるのにぴったり。

(このフライについてだけ言えば、おしいしいんですがちょっぴり割高感あり。)

ジューシーなお肉と新鮮な野菜で作られたここのバーガーは

プチ・グルメバーガー とでもいいましょうか。(笑)

やはりお隣のIn-N-Out Burgerに比べると、お値段高めの分、内容は充実しているなという感じです。

(ハンバーガー $4.99~。でもトッピング $0.49~ やフライ $1.99~、飲み物を頼めばすぐに$10前後になってしまいます。)

残念ながら、いまのところストリップにはお店がないのですが、

ネバダ大学周辺に足を運ぶ機会があったら、ぜひ立ち寄ってプチ・グルメバーガーを試してみて下さい。

smash burger

4725 S Maryland Pkwy

Las Vegas, Nevada 89119

t.702-385-0043

10AM-10PM

筆者

アメリカ・ネバダ州特派員

石川 葉子

ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。