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フランス/リヨン特派員ブログ AKINO

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2015年11月 4日

リヨン郷土料理店「ブション」の楽しみ方ガイド


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リヨン郷土料理店「ブション」の楽しみ方ガイド

ブション・リヨネ.JPG

リヨンの伝統的な郷土料理を食べるならブションへ。

お店選び、注文から会計まで、ブションの楽しみ方のポイントをご紹介します。


お店選び

リヨン市内にはたくさんのブションがあります。

レストラン街のプレスキルのメルシエール通り、旧市街、マロニエ通りで気に入ったお店に入るのもいいですが、迷った時はこの認定マークを探してみて。

美味しいブションの認定マーク

ブション認定マーク.jpg

「レ・ブション・リヨネ」は、厳しい審査に合格したブションだけに与えられる料理やサービスの質を保証する認定マーク。お店の壁やドアに貼ってあります。

2012年にリヨンの観光案内所と商工会議所が作ったもので、パリの1店舗をのぞいて、現在市内にある20軒が認定されています。レ・ブション・リヨネのサイト で一覧から探せます。

もう一つ1997年の最初に作られた「オータンティック・ブション・リヨネ」があります。こちらは昔からある古典的なブションの認定マークです。

リヨン郷土料理が食べられる「ブションBouchon」一覧


「古典的なブション」と「洗練されたブション」どっちがいい?

ボリュームたっぷりで安くて美味しいブション料理。最近は時代にあわせ、程よい量で美しく盛り付けたブション料理を提供するお店も増えています。古典的なブションで私がおすすめするのは、オペラ座の近くにある Le Garet (ル・ガレ)。洗練されたブションを代表するのが、Daniel et Denise (ダニエル・エ・デニス)。旧市街のサンジャン大聖堂近くと新市街のボキュース市場近くの2店舗あります。


◆月・土・日は営業してるかどうか要チェック

観光客の多い場所にあるブションは土日も営業してますが、日・月休み、平日だけで土日休みというお店もあります。小さい路地にあるような隠れたブションは特に、行く前に営業日を要チェックです。

◆金土の夜は前もって予約する

日本と同じく週末の金土は混雑するので、前もって予約しておくのがベスト。こじんまりとしたブションなら平日の場合も予約しておくと安心です。トリップアドバイザーのサイトから予約できるお店もあるので、電話が苦手な方はそちらもチェックしてみて。

◆ランチは13時までに、ディナーは19時以降から

フランスの食事時間はきっちりしています。昼食は、遅くても13時半より前に入るようにしましょう。夕食は19時以降から営業が始まります。18時に開いているお店は少ないです。19時に行くと店内があまりに空いてて「このお店大丈夫...」と不安になりますが、食事時間の20時になると徐々にお客さんが入ってきて、気づけば満席になります。



お店に行く

ブション_テットドラール.JPG

赤いチェックのテーブルクロス、丸くて背の低いワイングラス、木製の椅子やカウンター、壁に飾られた銅鍋やたくさんの写真と絵、すぐとなりに手が届くほど、きゅうきゅうに詰められた小さな席が典型的なブションの特徴。

1. お店に入る

スタッフが人数を聞いて席へと案内します。高級レストランではないので椅子は引きません、気楽に入りましょう。フランスは店内での喫煙が法律で禁止されているので、たばこを吸いたい方はテラス席です。

2. 席に着くと、とりあえず食前酒を聞かれる

日本の居酒屋でお客さんが「とりあえず生(生ビール)」というのと同じ感覚で、席に着くとスタッフがメニューとおつまみを持ってきて、まず食前酒を聞かれます。

決まってなければ、ゆっくり考えて大丈夫です。ときどきメニューも渡さずに聞くお店があるので、その時はメニューがあるか遠慮なく聞いてください。旧市街の観光客が多い店なら、英語メニューも置いてます。

料理メニューがなく口頭で言うお店もあるので、食べたい料理がある人は、事前にメモして持って行くと安心。

メニューを渡した時、スタッフが人数分のお皿やグラスをセッティングしていくのですが、丁寧な日本のサービスに慣れていると、乱暴な置き方と思えるその動作と音に少しびっくりしますが、別に怒ってるわけじゃないです。



メニューを見る

ブションメニュー.jpg

ブションの予算

ランチは、フォーミュル・ミディ(formule Midi)と書かれた「メイン+ 前菜 or デザート」を数種類の中から選べるセットメニューが12€くらい。

ディナーは「前菜、メイン、デザート」のコースが25€くらい。観光客向けの安いブションならコース19€~あります。

料理注文はボリュームにご注意

単品のアラカルトにする場合は、日本人的に3人前くらいのボリュームでくるお店もあるので、頼む前にサイズを聞くか、とりあえず11皿にしましょう。大食漢の男性でもメインの途中で「参りました!」と言うほどのボリュームなので、おなかの余裕があればデザートを注文するくらいの気持ちで。

デザート付きのコース料理を選んだ場合も、注文時に聞かれるのは前菜とメインだけ。デザートはメインが終わってから聞かれるのが一般的です。



ブション料理

◆ブションのおつまみ「グラトン」

ブション (211).JPG

注文時に自動的に運ばれてくるのがグラトン

食前酒を頼まなくても出てくる無料のおつまみです。お店によってサラミのスライスに似た「ソシソン 」や名物クリームチーズの「セルヴェル・ド・カニュ」が添えられてくることもある。前菜が運ばれるときに、何も言わずサッと下げて行ってしまうので、その前にいただきましょう。

◆食前酒には「コミュナール」

ブションの名物的な食前酒に、カシスリキュールに赤ワインを混ぜた「コミュナール」があります。甘く飲みやすいので、少しならお酒を飲めるという方にもおすすめ。

ブション (18).JPG

▲左がコミュナール、右はキール(カシス+白ワイン)


フランスではパンと水道水は無料です

お水でいいやという方は、「カラフ・ドー・シルブプレ」というと、水道水の入った無料のカラフェを持ってきてくれます。水道水はちょっと...という人は、ミネラルウォーターなら「ロ・プラット・シルブプレ」、ガス入りなら「ロ・ガズーズ・シルブプレ」というと伝わります。

パンは頼まなくても無料で出てきます。美味しくてついつい前菜前につまんでしまいますが、お料理が入らなくなるので控えめに。


◆ブション名物、上げ底瓶の「ポ・リヨネ」をオーダーしてみよう

食前酒にまだ手を付けていない状態でも、料理注文時に食事中に飲むワインを聞かれます。メニューには、グラスワインが13種類くらい、そしてリヨン独特の底の厚い上げ底瓶に入った、2つのサイズの瓶の名前が書いてあります。

ポ・リヨネ.jpg

▲ポ・リヨネ(Pot lyonnais)460ml

フィエット(fillette)250ml:ワイングラスに少なめで2杯分。

水もこの瓶で提供するお店もあります。ワインリストのワインは普通のボトルのまま提供されます。お土産コーナーにも販売してるリヨン名物の1つです。


◆前菜

リヨン郷土料理の超定番、厚切りベーコンと玉ねぎにポーチドエッグがのった「サラダ・リヨネーズ」。ブション以外でも、リヨンのレストランやブラッスリーならどのお店にもある一皿です。

コショナイユ.jpg

もう1つのブションらしい料理が、サラディエ・リヨネ(Saladier lyonnais)。簡単に言うと惣菜サラダ。牛の鼻のスライスや豚足に似たゼラチン質の羊の足のサラダなど、ちょっと変わったものもある。盛り合わせなら3種類。古典的なお店に行くと、これがたっぷり入ったボールが5つくらいテーブルにど~ん運ばれて、好きなだけ取って食べるスタイルで面白い。例えば⇒Chez Chabert


◆メイン「クネル」

クネル.jpg

リヨン郷土料理を代表する「カワカマスのクネル」。ふわふわクリーミーではんぺんに似た食感。茹でてソースをかけたタイプとオーブンで焼いたタイプがあり、お店によって違う。内臓系OKの方は、牛の胃袋「タブリエ・ド・サプール」を。中はぷるぷる、外はたっぷりのバターで揚げ焼きしてサックサクの衣です。

牛のほほ肉やアンドゥイエットなどお肉系の料理の添え物として付いてくるのが「グラタン・ド・フィノワ」。これで1食分なのでは!?という量が、グラタン皿に人数分まとめてドーンと来ます。日本のグラタンとは違う、ミルキーな甘みとコクがあって、とってもおいしいです!


レストランで使ってみたいフランス語 その1

フランス語でおいしかったは「セ・テ・ボン!」

今食べてて、美味しい~!なら「セ・ボン」。

食べ終わって、美味しかったです!なら「セ・テ・ボン」。

簡単な発音なので必ず伝わりますよ。伝わった時の嬉しさも良い旅の思い出の一つ。

◆チーズとデザート

リヨンのチーズといえば「セルヴェル・ド・カニュ」。日本人好みの味で、ハーブが入ってさっぱりとしたクリームチーズです。

ブションの定番デザートは「タルト・オ・プラリーヌ」。かなり甘いので、好みが分かれます。超甘党向けです。

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▲タルト・オ・プラリーヌ(Tarte aux pralines)

古典的なブションの方が、伝統的なデザートの種類が豊富。数種類を大皿で持ってきて、好きなだけとって食べるスタイルのお店もあります。この場合、プリンとかコンポートとか家庭的で素朴なデザートが多い。

ブション料理ではないですが「クレーム・ブリュレ」と「ガトー・オ・ショコラ」がほとんどのお店のメニューにあります。おなかがパンパンで、軽めにしたいならフルーツサラダやアイスを。


コーヒーは、デザートの後

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フランスではカフェやサロン・ド・テでお茶する時以外は、デザートを食べた後にコーヒーを出すのが普通です。デザートを食べながら飲みたい人は、デザートの注文時にコーヒーも一緒に持ってきてもらうよう頼みます。コーヒーに添えられてる、チョコレートやビスケットも食後の楽しみ。

会計は席で「ラディシヨン シルヴプレ!」

ブション (36).JPG

使ってみたいフランス語その2

お会計お願いします。は「ラディション シルブプレ!」です。

ほとんどのお店が席会計です。基本的にサービス料込みになっているので、チップは払わなくても大丈夫。メニューや伝票に"Service Compris"と書いてあったら、それはサービス料込みの料金という意味です。



食後のロマンチックな夜景散歩

ランチでガッツリ食べたあとは、たっぷり観光してカロリー消費。旅行初日の夜は、長旅の疲れが出るころなので、満腹のままホテルに帰ってぐっすり眠る。疲れてなければ、ソーヌ川やローヌ河で水辺の夜景を眺めたり、テロー広場からベルクール広場までライトアップされた街を散歩するとお腹が少しおちつきます。

夜景 (14).JPG

▲ソーヌ川で眺める、旧市街と丘の上のフルヴィエール大聖堂の夜景

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カテゴリー レストラン・料理・食材
2015年11月 4日
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    • 特派員プロフィール
    • リヨン特派員

      リヨン特派員
      AKINO
      結婚後、2013年からリヨン在住。米どころ新潟生まれで、パン王国に住んでも、バゲットよりごはんを愛する。趣味は、地方名物をテーマにした街巡り。車がないので、列車やバスを使ったローカル線の旅を基本としています。リヨンとローヌアルプ地方の魅力的な観光スポットを日々発掘、お届けします。
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