簡単!ぱっくり腹われスコーンの焼き方

公開日 : 2013年11月04日
最終更新 :

パメラさんに元祖スコッティッシュスコーンのレシピを教えてもらって、しばらくご無沙汰していたスコーンをここのところ何回か焼いているうちに、ふと思いついたのです。だれでも簡単に背高、腹われスコーンが焼ける方法を。

これが腹われスコーン。見栄えがよいだけでなく、食べるときに半分に割りやすいという利点があります。けれども、カフェやベーカリー、スーパーの棚にならんでいるスコーンで、背高、腹われになっているのは稀です。というのは、すべてのスコーンを均一に腹われにするのはそう簡単ではないからなのでは?

ちなみに、一般的な腹われスコーンの焼き方は、パメラさんのレシピの中にも書かれているように、生地をのしたあと3つ折りにし、さらにのしてもう一度3つ折りに。わたしは折らずに生地を3つに切って重ねるを2回くり返したりするのですが、要は、生地をのして打ち粉をし、3つ折りにすることによって生地に層を作り、抜き型で抜いてオーブンへ。オーブンの中でふくらむ過程でその層の分かれめが腹われになるという仕組みなのです。

ところが、スコーンを背高にするためには生地を厚く抜かなければなりません。とくに、口どけのよいスコーンを焼くには生地はやわらなくないといけないので、厚く抜くのはなかなか難しいのです。できるだけ細身のシャープな切り口を持つ抜き型にふんだに粉をはたいて抜いても、生地が型にくっついてなかなかきれいに抜けません。抜くときにせっかく作った生地の層が押しつぶされたり、斜めにかしいだり。オーブンの熱のあたり方も影響するとは思うのですが、背高スコーンほどピサの斜塔のように傾いて焼きあがってしまいやすいのです。

というわけで、一度に焼くすべてをほぼ同じ背高腹われスコーンに焼きあげるのは至難のわざ。だから、カフェやベーカリー、スーパーで見かけるスコーンが背高腹われになっていないのじゃあと思うのは、わたし自身、全部を均一な背高腹われスコーンに焼くことができないから。

でも、もし半分の厚みの薄さに抜くのならやわらかい生地でも均一に抜くのは難しくありません。そして、その均一な薄い生地を2段に重ねて焼けば、いつもの厚みの生地のちょうどまん中に水平な層を作り出すことになるのでは? ふと思いついたそんなアイデアで、焼いてみたところ、

焼いたスコーンのみんながみんな背高で腹われになりましたよ~。

ただ、何しろ生地がやわらかいので下の生地が上に重ねた生地の重みで平たく広がり気味になっているものも。その解決策としては、下の生地はほんの少しだけ小さめの型で厚めに抜いて重ねる。あるいは、水分量を少し抑えて固めの生地にすることも可能ですが、スコーンのやわらかさは半減することに。

などといった微調整が必要かもしれませんが、このアイデア、背高腹われスコーンを焼きたいと思っている方の一助となればと、前回のパメラさんのスコーンレシピの補足としてご紹介してみました。さて、焼きあがったスコーンは腹われになっている部分を割って、お好みのトッピングをのせ、

外はサクっ、中はふんわりしっとりの、ホームメイドならではの出来たてほやほやを召し上がれ~。

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