大好きな村の食堂 クロスロード・チキン・ブラーイ スローターズ&アライブ
お店の看板 味のある絵
この食堂を紹介するかどうか、正直言って悩みました。
まず、メニューはほぼ1種類しかありません。南アフリカの主食パップ&鶏肉の炭火焼き、そしてシシェーボと呼ばれるおかずの盛り合わせです。パップに興味がない人には、この時点でごめんなさいです。(パップって何?という人は、過去記事「民族で違う「おふくろの味」 南アフリカの主食パップの秘密」をご覧ください)
次の問題は交通アクセスです。今回紹介するのは、観光地の近くでも何でもない南アフリカのとある村にある食堂で、距離的には僕が拠点にしているリンポポ(Limpopo)州マカド(Makhado)から約30km、車で45分くらいの場所にあります。ヨハネスブルグ(Johannesburg)からマカドまではだいたい4時間半くらいなので、合計すると5時間弱もかかってしまいます。
フランスで星付きのレストランに行くのならともかく、南アフリカの村にある食堂のためにわざわざここまでの長時間ドライブをする人はいないでしょう。
でも、ここの料理は本当に美味しくて、もし「マカドで一番美味しいレストランはどこ?」と聞かれたら、僕はここをオススメしたいです。ということで、そんな思い入れのある村の食堂クロスロード・チキン・ブラーイ スロータード&アライブ(Crossroad Chicken Braai, Slaughtered & Alive)を紹介します。
お店を目指してエメラルドグリーン色の壁を探せ!
お店の外観
お店はマカドとギヤニ(Giyani)を結ぶ主要道路R578沿いにあります。一応もう少し詳しく書いておくと、ブンゲニ(Bungeni)タクシーランク(乗り合いタクシー乗り場)の近くです。エメラルドグリーン色の壁がひときわ目立つので、見落とすことはないと思います。
車を壁の内側に駐車したら、適当なテーブルに座りましょう。女性が手を洗う洗面器を持って、注文を取りに来てくれるはずです。なかなか来てくれない場合は、遠慮なく呼びに行ってください。
パップ&チキン メニューは基本的にこの1種類のみ
網の上でじっくり焼かれる鶏肉
メニューは基本的に、パップ、鶏肉の炭火焼、シシェーボ(おかずの盛り合わせ)です。それぞれ◯皿、◯羽の単位で注文します。前回行った時は5人(南ア人3人+日本人2人)だったので、「パップ3皿、鶏1羽半、シシェーボ2皿」にしました。飲み物はアフリカらしく、コールドドリンク(コーラなどの炭酸飲料)の大きなボトルを頼んでシェアです。
食堂の名前にブラーイとあるように、直火の上で豪快に鶏肉が焼かれています。ちょうどお昼時に行くと程よい焼き加減、14時くらいのちょっと遅い時間に行くと、軽くスモークした感じと味の違いが楽しめます。気のせいかもしれませんが......。
待ちに待った料理が登場! 豪快に手づかみでいただきます
左から鶏肉の炭火焼、パップ、シシェーボ(おかず)
待つこと数分、ついに料理の登場です。
シシェーボのお皿に乗っているのは、左上から時計回りにジャガイモ、トマトと青唐辛子を刻んだもの、キャベツの炒めもの、トマトソースです。ジャガイモは塩味のことが多いんですけど、この日はあっさり目のトマトソースと一緒でした。
パップはもちろん、手で食べます。インドカレーを食べる時には左手が使えませんが、南アフリカでは両手を使っても全く問題ありません。利き手でパップをちぎったららお好みでシシェーボをつけて口に放り込み、もう片方の手に持った鶏肉にかぶりつくのが食べやすいんじゃないかなと思います。
ちなみにパップを食べる時には、手のひらで軽くぎゅっと握って形を整えてから食べるのがお作法です。ただ、僕がこれをマネすると、どうしても手に細かいパップが残ってしまうのが悩みどころ。南ア人がやるとあまり手につかないのは、気のせいなのか、何かコツがあるのか何なのか......。
この日の支払いは5人で割り勘にして、1人23ランド(=約230円)。お腹もお財布も大満足のランチでした。
お店の情報
●名称
Crossroad Chicken Braai, Slaughtered & Alive
●ホームページ
ありません
●住所
R578沿い、ブンゲニ(Bungeni)タクシーランクの近く
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