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日本国内/京都特派員ブログ 旧特派員 韮澤 成行

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2009年5月13日

京都一週トレイル東山コース 追補


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京都一週トレイル東山コース 追補

先月、京都一週トレイル東山コース を歩いた時に行くのを見合わせた所に改めて行ってみました(9日)。清閑寺とその谷向こうの阿弥陀ヶ峰、そして清水山(高台寺山国有林)の散策コースです。

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観光客で賑わう清水寺の境内を抜け出し、清水山麓を南へ延びる一本道を進むと10分足らずで清閑寺に着きます。小さくても歴史は古く、延暦21年(802年)創建の由緒ある寺院です。平安時代末期の高倉天皇との悲恋物語で有名な小督局(こごうのつぼね)は、平清盛によってこの寺で出家させられ、この地で生涯を終えました。寺のすぐそばに高倉天皇の陵(後清閑寺陵。「のちのせいかんじのみささぎ」と読む)があり、小督も隣に埋葬されているそうです。
さらに幕末に西郷隆盛と月照* が茶室の郭公亭(現存せず)で密議をこらしたことによっても、また京焼のひとつ、清閑寺窯発祥の地としても知られています。


(* 月照:1813‐1858.尊王攘夷を唱えた清水寺成就院の住職.安政の大獄で幕府に追われ, 薩摩に逃れて西郷とともに錦江湾に入水.西郷は助けられたが月照は死んだ)


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寺は清水山の南麓の小高い場所にあります。境内の西端からの眺めは両側の山によって扇形に切り取られたように見え、扇の要に当たる場所にある岩は「要石」と名付けられています。この石には願いをかければ叶うという言い伝えがあります。行ってみるまでは分かりませんでしたが、下を走る国道1号の喧騒を除けば、眺めといい自然環境といい抜群のものがあります。ただ交通の便は悪いと言った方が適切ですが、却ってそのために正に「清閑」な大変に素晴らしい所でした。行った日が季節や天候など好条件が揃ったせいもあって特にそう感じたのかも知れませんが…


%93%EC%83Q%81%5B%83g.jpg 清閑寺へは車で行くのでなければ清水寺から行くのが一番便利です。子安の塔近くの門は通常午前6時から午後5時まで開いていて自由に出入りできます。30分もあれば行って、見て、戻ってくることができますので、清水寺に行かれた際は是非訪ねてみて下さい。拝観料は決まった額はありませんが、門柱に木箱が取り付けられていますのでご自分で決めて入れて下さい。


%88%A2%96%ED%91%C9%83%96%95%F4.jpg このあと阿弥陀ヶ峰へ向かったのですが、それはトレイルコースを歩いた時にコースから分岐している道の行き先が気になっていたからです。ひょっとしたら本来の参道以外にも阿弥陀ヶ峰の頂上に上れる道があるのかもしれないと思ったからで、それを確認したかったのです。しかし分岐している道はただ下って行くだけで、頂上に向かうどころか阿弥陀ヶ峰の麓、豊国廟の境内に出てしまうことが分かりました。山頂への道は「心臓破りの石段」 以外にはありませんでした。ガッカリ!


%8Eq%88%C0%82%CC%93%83%8C%FB.jpg 体調が万全でなかったせいか、ここまででトレイルコースを10キロ歩いた時よりも疲れてしまい、今日はここまでにしようかと思ったものの、あと1時間もかければ目的を達成できるはずなので、来た道を引き返し、ひどく汗を掻いたので自販機で水を買い、清水山の散策コースを子安の塔口から上り始めました。


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ここからの道はまだ新しく、砂利が敷かれてよく整備されています。途中に数カ所だけ木々の間から下界(五条通など)が見える場所がありました。そういう所では自分のいる位置が確認できます。管理事務所の案内板によると、この山の森林は樹種に偏りが生じ、暗い森になっているのだそうです。そこで樹木の伐採などによって以前のような混交林に戻す事業を進めているそうですが、そうなれば見晴しがよくなるのかな?


%90%B4%90%85%8E%9B%82%D6%82%CC%95%AA%8A%F2%93_.jpg 子安の塔からの道を10分余りで上り切るとトレイルコースに合流し、下り方面に向かうとさらに10分足らずで樹陰の広場に到達します。ここらで一休みしようかと思った途端、回りに羽音を立てて沢山の薮蚊が集まってきました。しきりに追い払ったので刺されずに済みましたが、これでは休憩するわけに行かず、そのまま清水寺への道を下りることになりました。


%92J%8A%D4%82%CC%93%B9.jpg この道はこれまでと違って谷間の道です。下るに連れて谷が深くなって薄暗くなり、途中からは地下水が地表に現れて川になって流れ始めています。この道はこれまで歩いた中で一番足場の悪い道でした。水があるせいで蟇蛙?があちこちで鳴いています 。こんなところで蛙の鳴き声を聞こうとは思いも寄りませんでした。川は清水寺の成就院前の池へと流れ込んでいます。


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道を下りるとフェンスがあり、扉を潜って橋を渡ると再び清水寺の境内(地主神社の横)に戻ってきます。子安の塔口からほぼ30分の道程でした。東山一帯(高台寺山国有林)にはまだ歩いていない散策コースがあります。かなりマニアックなことになってきましたが、いずれそこも歩いてみようと思っています。


※ 現在、清水寺では舞台の下の通路が工事中です。バリアフリー化と排水路の整備だとか…。このため本堂横から音羽の滝へ下りる石段と、舞台の下の道が通れません。ただし仮設の通路があるので拝観は通常通り可能です。また子安の塔も全面的な修復工事が行われており、覆いがかけられているので塔を見ることはできません。工事の期間は不明です。%8DH%8E%96%92%86.jpg


(一部の写真は先月撮影したものです)

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2009年5月13日
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      韮澤 成行
      東京の出版社を退職後、京都に転居。これまでは本の中の話でしかなかった歴史上の出来事が、ここには形跡とは言え今も身近に数多く残っており、現在も遠い過去もいつも並存しているような気がしています。京都には平安時代の初めに実在した人物が、ある寺の井戸から毎夜、冥界に通ったという言い伝えがあります。私も千年昔に行き来できるタイムトンネルを見つけたいと思っています。

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