イギリスでも流行りの断捨離とこんまりメソッド

公開日 : 2019年06月01日
最終更新 :

イギリスに来て中国人ママが普通に「断捨離」(やましたひでこさん提唱)と、字もこのままで使っていた事に驚いたのですが、最近ではそれ以外にも片づけコンサルタントとして有名な近藤麻理恵さんがアメリカを始め、世界、つまり、ここイギリスでもブームになっているようです。イギリスの高級オンライン新聞、インディペンデント紙 The Independent が、新年早々動画配信サイトのNetflixが始めた近藤さんの番組を紹介したり、心理学者が近藤さんの「こんまり方式」を実践した模様を紹介したりと、なかなかの注目度です。

大型デパートのジョン ルイスでは、この配信の影響で収納関連の売上が急増したそうです。(出展: Daily Mail 電子版)この記事以外にも、名前で検索するだけで驚く程沢山の記事がヒットするので、イギリスでもその片付け術が広く受け入れられている、という話にも納得です。

実生活でも感じるこんまりブーム

英語でこういった断捨離のような片付けをする事は、decluttering と言います。ある日のランチ会でこの言葉が出た時、私はまだこの言葉を知らず、微妙な顔をしていたら「マリ コンドーよ」と言われたのです。聞けば、この近藤さんに感化され、何人かのママ友が集まって断捨離講習会を既に開催したのだとか。二回目を開くからと誘われ、それまであまりにも有名過ぎて特に調べもしなかった近藤さんについて、少し勉強してから参加しました。

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朝活で断捨離講習会

既に一回目で実践的な講習は済んでいたのでしょうか。終わってみれば何のことはない、単なるいつもの茶話会になっていました。ただし、今回場所を提供してくれた御宅がいつにも増してお屋敷風なのと、そのホストがマメな事もあり、単なるお茶会を超えた朝食会ならぬ、お昼も兼ねられる程のボリューム満点なブランチ状態だったのは異なる点でした。

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出展: Waitrose & Partners FOOD

茶話会にも、完全に紅茶一杯のみ、ビスケットあり、ケーキや軽食あり、まで状況と人数に応じて様々ですが、今回は breakfast club と呼ぶ程の軽食タイプで、クロワッサン、ブリオッシュ、グルテンフリー雑穀パン、(わざわざ毎回温めてくれるのでふんわりサクサク)、その他菓子パンにスモークサーモンとクリームチーズ、スクランブルエッグまでその場で作って出してくれるなど、テーブルセッティングも完璧で、まるでホテルの朝食かと言うほど豪華でした。

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出展: Waitrose & Partners FOOD

それでもマリ コンドーに夢中な外国の方々

肝心の近藤さんについての会話ですが、捨てちゃう事に抵抗があったり、Netflix の番組を観た上で参考にならなかった、と言い切る人もいれば、服を綺麗に畳むのはスッキリして良い、子供が自分で出し入れするようになり、一定の効果があったと気に入っている人、と賛否両論でした。私にも、「日本人は皆あんなに綺麗に服を畳んでいるのか」や、「ぶっちゃけ日本人はコンマリ方式をどう思っているのか」など興味津々の質問が多く、不勉強な私は内心答えに窮しており、やはり自国の事はトレンドも含めてよく知っておかないと、とまたしても反省したのでした。

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他にも語学学校の男性講師が、近藤さんの事をカワイイと話題にしていたりと、彼女のキャラクターも含め、日常生活でも普及している事を感じます。なお、こちらの典型的な断捨離法は、基本捨てるよりは近くのチャリティショップ(関連記事)に持ち込む事が多いです。更に一手間かける場合、まずSNSグループ内の仲間内で情報を交換し、必要な人に使って貰おう、という考えがあります。こちらは自分の不用品を欲しい人を募る一方で、自ら探している物を乞うパターンもあり、厳密なコンマリ方式よりリサイクル感があって経済的、かつエコだな、と個人的に思います。

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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