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2021年1月27日

墳丘に上がれる古墳として日本最大の「造山古墳」 ~吉備風土記の丘~


墳丘に上がれる古墳として日本最大の「造山古墳」 ~吉備風土記の丘~

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2020年末、吉備路の作山古墳を紹介しましたが、作山古墳から東へ3キロ強行ったところには造山古墳があります。
発音はどちらも"つくりやまこふん"で紛らわしいので、作山古墳は"さくざんこふん"、造山古墳は"ぞうざんこふん"と言い、区別をしています。
2018年に
「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま ~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~
として、日本遺産に認定されたことを記念して、昨年2020年の春、造山古墳の駐車場に「造山古墳ビジターセンター」がオープンしました。
おもに全国第4位の規模をも持つ5世紀前半の前方後円墳「造山古墳」と、この古墳を構成文化財のひとつとする日本遺産「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~」や造山古墳周辺の観光情報をビデオなどで見ることができます。

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駐車場に車をおき、古墳周辺の集落の中を抜けて古墳を目指します。
古い町並みで、車1台が通るのがやっとの道幅です。

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古墳の階段を上ります。もちろん、古墳時代の階段じゃありませんよ。
「造山古墳」は大きさだけでいうと全国4位ですが、墳丘に上がれる古墳としては日本最大の古墳です。
古墳時代中期の古墳で、なんと古墳の長さは350mもあり高さ約24m。作られたのは大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)など上位2位の天皇陵ができる以前に築造され、当時は日本最大級の大きさっだったといいます(第3位の石津ヶ丘古墳[伝履中天皇陵]が同時期でほぼ同規模)。スケールの大きさから古代吉備王国の豪族がいかに権力を持っていたかがわかりますね。

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階段を上りきり、振り返って見ました。作りかけのジグラッドのようなものが見えますね。
あれが千足古墳といい、造山古墳の陪塚といわれている古墳で、南側に点在する6つの倍塚の中でも一番大きなものです。
見えますか? 平らになった上部には埴輪がずらりと並んでいます。

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前方後円墳の前方側にはお社があります。鳥居をくぐると......なぜか鐘撞堂が。神仏習合の時代の名残りかな。
造山集落の荒神社です。鐘撞堂の奥にチラリと見える手水舎は、なんと! 石棺自体 です~。
誰が眠る棺だったのでしょう?
もっと、はっきり撮っていればよかった~!

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神社の斜め後ろにも石棺の蓋の破片が放置されていました。

「この石棺はある時期に盗掘、乱掘されたものだと推測され新庄車塚古墳より運ばれたものであるという伝承がある」(案内板の説明より)

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後円墳の頂上です。
戦国時代の羽柴秀吉が備中へ攻めこんだときは、ここに毛利軍の陣が敷設されたので頂上は平らに均され周囲に土塁を築き、郭も2ヵ所、竪堀を3ヵ所設けていたそうです。

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望遠レンズで覗いたら高松稲荷の大鳥居が見えました。
鳥居から少し左には、備中高松城跡があります。いまは建物が立ち並び見えませんが、秀吉に寄って水攻めにされた頃は、高松城がここからよく見えたのではないでしょうか?

以前、高松城をご紹介した記事です。 → 蓮の時期の備中高松城址

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気になっていた千足古墳に行ってみました。
以前、ここの石障を保存のため石室の外へ搬出し移送するするビデオをデジタルミュージアムで見たことがあります。
保存措置のために石室内の装飾部分を搬出するのは、奈良県明日香村の高松塚古墳、キトラ古墳に続いて3例目だそうです。

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千足古墳以外にもすぐ近くに倍塚が5つもあります。

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直線と円弧を組み合わせた文様「直弧文(ちょっこもん)」が刻まれている石障で、駐車場にその石障のレプリカがありました。

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駐車場から見た造山古墳の全景です。



■造山古墳
・住所: 岡山県岡山市北区新庄下789
・電話番号: 086-803-1332(岡山市観光振興課)
・営業時間: 10:00~15:00(ビジターセンター)
・定休日: 月曜、年末年始
・交通アクセス: (車)岡山総社ICから約10分/(公共)JR備中高松駅からタクシー約10分



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カテゴリー 自然・風景 見所・観光・定番スポット
2021年1月27日
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    岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の「おかやまっ子」です。鉄道好きの夫に連れられ県内外各地を歩くうち、カメラを手にするようになり、文章を書くことが好きなことも高じて2013年からは個人ブログ「つれづれ日記」をはじめました。地元民目線での岡山の四季折々の自然や人々の生活、そして美味しい情報をレポしていきたいと思っています。 DISQUS ID @disqus_LJ2QGvckC1

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