ノルウェーで就職活動!学生キャリア・ウィーク②かしこいソーシャル・メディアの使い方 前編「デジタル判断力を養う」

公開日 : 2012年02月18日
最終更新 :
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 2月14日(火)に筆者が参加した講演テーマの内容は、

「かしこいソーシャル・メディアの使い方」(講演時間45分)

講演者はオスロ大学のメディア学部で働く Arnt Maasø氏。

内容は、

・学生はどのようにソーシャル・メディアを利用していくべきか?

・就職活動をするうえで、インターネット上でどのようなアイデンティティを確立していくか(それともインターネットを全く利用しない?)、などなど。

以下、メモ書き。

・デジタル判断力を身につける

Maasø氏の言う、「デジタル判断力」とは?

例:ネットに載せる&載せない写真の判断

Maasø氏が紹介し、記事を読み上げた後に学生たちが苦笑したニュース

ネット新聞5080.noの2012年1月26日付の記事

「私の裸の写真をインターネットに載せちゃった後に、写真がインターネットで広がっているんじゃないか心配なの」

17才のある女の子は、学校でインターネット上にふざけて自分の裸の写真を投稿

家に帰った後に、数人の女友達から、「家のパソコンからあなたの裸の写真を見たよ」とメールがくる

この女の子は、5080.noの取材に対し、

「誰かが、学校が閉まった後に、私の裸の写真を見つけて、近くに住んでいる友達のインターネットに載せたのよ。これからまた別の誰かが、写真を父親の会社のインターネットに載せるんじゃないか怖いわ。私は面白半分でやっただけだったのに、写真の下に"ちょっとふざけてみた:P"って、コメントまで入れておいたのよ!ほかのぶさいくな男の子たちや、老人に写真を見せるつもりはなかったわ」

 また、彼女は取材の最後に、ほかの女子たちに以下のようにアドバイスをする。

「こういうふざけた写真を載せるなら・・、インターネットじゃなくてFacebookにアップするべきね。もちろん、写真の下に"ふざけてみただけ"と注意書きも書いておくのよ!」

彼女のインターネットに対する理解が色々とおかしいのは、皆さんお分かりかと思います。

インターネットに載せた時点で、たくさんの人が見ることができるし、

彼女が「そういうつもりではなかった」ところで関係ない、etc...

そしてなにより、Facebookとインターネットが別物だと思っているところが危険。

講演者のMaasø氏は、Facebookでの投稿に警戒を発していました。

しっかりとプライバシー設定していないと(実際できていない人が多い)、

「友達」以外の人も見れているし、だれかが写真やコメントを転載しないとも限らない・・・。

「100%安心」ということはあり得ない。

恋人とのラブラブ写真、裸の写真、酔っ払った写真、友人・上司の悪口、仕事先での愚痴・・・。

「Facebookなら安全」だと思って、軽い気持ちで投稿していたり、タグされてもそのままにしている人が多いですが、

それがすぐさま他のサイトに広まり、周囲の信用や職を失うノルウェー人はたくさんいます。

ノルウェーでは就職希望者の履歴書を見て、気になる候補者のことはGoogleなどで検索することは常識中の常識。

狭い世界なので、Facebookでは面接官の友達が、自分の友達だったということもあり得ます。

情報は意外と簡単に漏れるので、注意。

・感情的なことは、一度書いて、保存して、一晩待って、冷ましてから、それでも投稿したかったら投稿する。

・「他の人に読まれている・見られている」という意識を持つ

・Facebook、Twitter、ブログでは、「他の人のことについてどう書くか」注意する

 かといって、

「だから、トラブルを避けるために、あまり投稿はせず、SNSとかは利用しないほうが無難ですね」

ということを、Maasø氏は伝えたいわけではありません。

 むしろ、デジタル判断力のあるユーザーになり、ソーシャル・メディアを積極的に活用し、Facebookで会社をフォローし、LinkedInやTwitterにアカウントを持っていない人は今すぐ登録することを勧めています。

なぜなら、Maasø氏によると、

・今の若い人たちは、ソーシャル・メディアが使いこなせることを期待されている

(50~60代の人たちは得体のしれないソーシャル・メディアを怖がっているから)

・だから、プライベートに面白半分でTwitterなどを利用するのではなく、

プロフェッショナルな使い方を今のうちにマスターしておくといい

(会社でFacebookページやTwitterの発信者になることがあるかも・・・)

続きは、後編にて。

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筆者追記情報

・ノルウェーはFacebook大国で、Facebookに登録していないと、「え、どうして???」と驚かれるほど国民の生活に浸透しています

・日本ほどTwitterは人気ではありません。全ては、Facebook。

・日本のような、初対面でおじぎ&名刺交換の文化が見られないノルウェー。その代わり、「Facebookやってる?」がよくある台詞。ノルウェーでは仕事先の人とはFacebookで関わらずにはいられないのです。

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「ノルウェーで就職活動!学生キャリア・ウィーク①プレゼン上手になるには、「魚モデル」!」

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