あのハリウッドスターは今 ~シンディ・クロフォードとジェームズ・ボンド~

公開日 : 2010年10月14日
最終更新 :
cindy表紙-b.jpg

80~90年代は飛ぶ鳥を落とす勢いの大活躍ぶりでしたが、ここのところめっきりメディアに姿を見せなくなって久しいご様子。一体どうなったんでしょう?と心配していたら、こんなところで仕事をしていました(笑)

オーストリアの格安靴店、Deichmann(ダイヒマン)の靴モデルです!

これはダイヒマンのパンフレットなのですが、シューズのセレクションはこんな感じ。

ダイヒマン靴a.jpg

黒をはじめ、ダークなカラーを中心で、お値段の方はパンプスが39.90ユーロ、ブーティが39.90~49.90ユーロ、ショートブーツ59.90~69.90ユーロ、ロングブーツ79.90~89.90ユーロという破格の品揃え!

品質に関しては、お値段に見合ったもの(合成皮革)かと思われます。

このブランド、というよりメーカーは、恐らく10代~20代前半の女性をターゲットグループとしているのだと思いますが、それにしてもこの超・低価格路線のブランドにシンディ・クロフォードが広告出演とは驚天動地です。

シンディロングブーツ-b.jpg

写真においてすら、安っぽさの隠しきれない素材とデザインの靴ですが、元スーパーモデルの足長シンディが履くと、流石に格好よく見える?それともシンディの迫力に比べて靴だけ浮いて見える?

判断はそれぞれ皆さんにお任せします(笑)

シンディ側のイメージはマイナスでしょうが(憶測)、やはり腐っても鯛、ポーズを決めたシンディのインパクトは特大ですので、ダイヒマン側としては大成功でしょう。あ、でもターゲットであろう10代~20代前半の女性に"シンディ・クロフォード"といっても果たしてどれ程の影響力があるのでしょうか?それとも意外に、ダイヒマンのターゲットはシンディを未だに崇拝する20代後半以上の世代だったということでしょうか?ダイヒマンのマーケティング戦略やバジェットが一体どうなっているのか、非常に興味をそそられます。

また著者の夫曰く、「シンディに高額のギャラが支払われていると知った上で、自分ならば敢えてこのブランドの靴を買おうとは思わない」とのこと。とはいえ靴自体は安いので、ダイヒマンがシンディを切っ掛けに値上げさえしなければ、購買層は離れないと著者は思うのですが。

それにしても、ヴィクトリアズ・シークレット(アメリカの下着メーカー)は酷かったですね。スーパーモデルを大々的に起用し始め、ファッションショーまで開催しだしてから、かつて12ドル程度から買えた下着が、いつの間にやら50ドル前後にまで跳ね上がってしまいましたものね。

そう云えば昨年、シンディはオーストリアのスーパーマーケット、Spar(シュパー)のハウスブランド・シャンプーの広告にも出演していました。TVCM等は私の与り知る限りはなく、店頭POP広告、散らし、屋外看板等に出ていました。これもダイヒマンに負けず劣らず"廉価商品"の広告でしたので、全盛期のシンディを知る著者としてはかなりの衝撃でしたが・・・。

シンディのイメージが安っぽくなってしまわないか、他人事ながら心配してしまします(笑)

矜持をかなぐり捨てるほど、仕事が来ないのか、贅沢三昧できない預金残高になってしまったのか。シンディにしてみれば余計なお世話でしょうが、色々と想像が膨らみます。

以前シンディは雑誌のインタヴューで、「医師を目指していた」と語っていましたが、どうしてモデルの皆さんこのセリフを口にする方が多いのでしょう?ただの素朴な疑問なのですが。シンディに関しては、高校時代に成績がオールA、成績優秀者として高校総代まで務めたそうなので、医者を目指しても不自然ではなさそうでしたが、クラウディア・シファーやらモニカ・ベルッチやら、「モデルになっていなかったら、医師(弁護士)になっていたと思うわ」とTVや雑誌のインタヴューで語るモデルを幾度目にしたことか。モデルに医師・弁護士志望だった人が多いのは単なる偶然なのか、「モデル=頭が空っぽ」と誤解されがちな職業に安易に箔を付けたいだけなのか。シンディの財政状況同様、こちらもどうでもいいことなのですが、ちょっと気になりました(笑)

さてSparの広告塔と言えば、現在はこの人。

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これまた随分久方振りにお眼に掛ったと思えば、オーストリアのスーパーマーケットのルクソス食品ご担当のご様子。ボンドを彷彿とさせるような(というかそのままの)タキシード姿で、相変わらず格好良くダンディに決めています。

これはSparプレミアム・ライス。

お米各種-a.jpg

パンやジャガイモが主食のこの国において、これだけお米の種類が取り揃えられているのは拍手もの!(勿論このプレミアムブランド以外にも、普通にタイ米、リゾット米等販売されています。)

やや、こ・・・これは!?

Sparプレミアムブランドのリンツァートルテ

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リンツの街で味わった胃の不快感と苦渋の思い出が鮮やかに蘇ります。

パンフレットにある「起源・由来」という説明書きを読んでみますと、

「リンツァートルテは世界で最も有名なケーキの一つです。1653年には既に記録が残っているものの、誰が発明したか定かでなく・・・。(以下略)」。

Sparには「世界で最も有名な」の部分を、是非「世界で最も危険な」に変更して頂きたと思います。

でも何故か惹かれますねぇ、このトルテ。理性の制止を振り切って、一度突っ走って買ってしまうやも知れません。

引き続いてSparプレミアム・アイスクリーム。

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フレーバーは、左よりチョコレート・キャラメル・トリュッフル、マカデミア、ヴァニラ・キャラメル・ピーカンナッツ。書いている傍から、買いに走りたくなります!

こちらはSparプレミアム・チップス。

Sparチップス-a.jpg

一番左のものに注目!これは紅芋チップスではありませんか!?

サツマイモすら知る人のいないオーストリア。グルメ大国の日本にして、紅芋はそこまでメジャーではないのに、オーストリアで紅芋チップスとは、なかなか頑張っているではありませんか!

Sparプレミアム・チョコレート。

Sparチョコレート-a.jpg

フレーバーは上段左より、梨とキャラメル、クランベリー、ブルーベリー(ホワイトチョコレート・ベース)、生姜(カカオ72%のビターチョコレート・ベース)、ココナッツ(ホワイトチョコレート)、下段はマカデミア・ブリトル、ミント、ピーカンナッツ&キャラメル、ピスタチオ。日本では考えられないようなフレーバーも豊富ですので、お土産に喜ばれそうです☆

そしてSparプレミアム商品を買った人の中から、このニューデザインのフォルクスワーゲンが当たるそうです!

VW-a.jpg

ジェームズ・ボンドのイメージとはあまり一致していないようですが・・・。まぁ、良しとしましょう。

この他にも、まだまだ沢山のSparプレミアム商品が掲載されており、何れも垂涎ものの商品ばかり!当初は侮っていましたが、思いがけず立派なセレクションでした。

ということで、こちらのボンド風Spar広告は、シンディとは違ってイメージ作戦的には成功!?

(それとも著者の食い意地の勝利でしょうか?)

スーパーマーケットとはいえ、一応ルクソスな"プレミアム"ブランド担当ですし、購買者や広告を目にした人が「前のボンドはダンディだったなぁ」と思い出に浸って、007のDVDを購入してくれるかも知れません。(=印税収入もゲット!)

以前どこかで耳にしたお話ですが、ハリウッドスターはアメリカ国内では自分のイメージを特定のブランドや商品に固着させたくないので、TVCM等には出演しないが、アメリカ国外だと割と気軽に(お小遣い稼ぎに)出ることもあるのだとか。随分前ですが、ブラッド・ピットのEdwinのTVCM(思いっきり503を"ゴ~マ~リサ~ン"と歌っていましたが)、少し前のアンジェリーナ・ジョリーの資生堂廉価版化粧品のインテグラ、現在ではユニクロのシャリーズ・セロンとオーランド・ブルーム。

何れにせよ、出演者側のステイタスよりも、広告主側のブランド・イメージが上がっているような印象を個人的に受けましたが、実態はどうなのでしょうね?

ウィーン特派員の略歴には記載していませんが、実は著者は広告代理店での勤務経験もあるので、そのあたりは興味津々です。

「あのハリウッドスターは今・・・」に始まり、最後はSparプレミアム・ブランドの宣伝となってしまいましたが、最後まで読んで下さってどうもありがとうございました!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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