【図解】宮殿内部を探検してみよう! ~ウィーンのカフェ・ツェントラルより~
昨年末に"カフェ・ツェントラル"の記事で、昔の宮殿内部と当時の人々の暮らしについて少し触れたことは皆さん覚えていらっしゃいますでしょうか?(「宮殿内の美しすぎるカフェとケーキ ~カフェ・ツェントラル 建物編~」参照)
実は今朝方、夫が幼少期に読んだという、当時の生活様式を知るにあたって興味深い図鑑を発見したので、少し紹介していきますね!
上写真を見ると、エントランス上の1階~2階(日本で言う2~3階部分)こそボールルーム(舞踏会のホール)用に天井が高く、窓も大きく作られているようですが、左写真で建物を横から見ると、下より地階・1階・2階・3階と全部で4階建て仕様になっているのが見て取れますよね。窓を見てみると、最上階部分が最も小さくみすぼらしい作りとなっています。
こちらは夫の図鑑で見つけた挿入画で、それぞれ19世紀初頭(左)及び、19世紀末~20世紀初頭にかけて(右)の宮殿・貴族の館内の様子を表しています。
<左写真>
地下:台所、物・炭置き場
地階:客間
1階:居間
2階:寝室
3階:使用人の居住階
<右写真>
地階:玄関、台所
1階:客間
2階:居間、浴室、寝室等
3階:使用人の居住空間
左右の絵を見比べてみますと、19世紀初頭(左)では建物横に馬車が乗り付けられており、オールドファッションでオープン式の暖炉が見て取れるとともに、台所が冷たい地下にあります。
対して19世紀末~20世紀初頭(右)では、路面には既に街灯が立っており、暖炉も閉じられた形式の新型(左写真)、更に冷蔵庫らしき箱も備えられるとともに、台所が地上階に移動しています。屋根の上には幸運の象徴である、煙突掃除の男性と背中を膨らませた猫ちゃんもいますね☆
以前にも記しましたが、エレベーターのなかった当時は現在とは違い、最上階が最も貧しい人々の住むスペースであったようです。
こういった昔の生活が偲ばれる宮殿や建物で、一般人でも美味しいコーヒーとケーキが優雅に味わえてしまうのが、他の都市にはないウィーンの醍醐味。もしこういった古式ゆかしい場所でお茶をする機会に巡り合ったら、ぜひ美しい建物を隅々まで観察して、遥かなる歴史に思いを馳せてみて下さいね!
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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