ウィーンかパリか、スイーツ頂上対決 ~アイスクリーム編~
先日、自身の誕生祝いを兼ねてまた花の都パリへと小旅行に行って参りました。
パリは数多のパティシエを輩出する大都市として名を馳せていますが、それに対してウィーンは嘗て代々皇帝のお膝元として、遍く皇室御用達菓子店が軒を連ねる由緒正しいスイーツのメッカ。
果てさて、一体どちらの都市がより美味しいスイーツで旅人を魅了してくれるのでしょうか?
今回はアイスクリームに的を絞り、ウィーンとパリからそれぞれ著者が勝手に選出した代表スイーツに一騎打ちで臨んで頂きます!
【東の横綱】ウィーンの皇室御用達菓子店デーメル
ホワイトカフェ・アイスクリーム
ホワイト・コーヒーという珍しいフレーバーに加えて、見た目にも楽しいトッピングの数々。カラメルで固めたウォールナッツに、ところどころに散りばめられたリキュール漬けのチェリーや、天辺のカラメルのトッピングなど、遊び心も満載。
肝心のアイスのお味は、濃厚と言うよりはさっぱりとした自然風味で日本人好み。
熱い夏日和にも美味しく頂ける、正に皇室御用達菓子店の絶品メニューです!
【西の横綱】パリのラデュレ・マドレーヌ店
ローズのアイス
(死ぬほど不味いという意味ではありません 笑)
たっぷりと入った薔薇のアイスクリームの上に、ライチがごろごろと乗っており、更に天辺にはホイップクリームとラズベリーが一粒飾られています。
ウィーンと違うなと感じたのは、ホイップクリームが甘いこと。オーストリアでは、生クリーム自体のこっくりとした味と質感を愉しむため、そしてスイーツやコーヒーの味の邪魔をさせないためにお砂糖は無添加で、ホイップクリームは甘くありません。また日本のホイップクリームはとっても甘いので、ラデュレのものはちょうどその中間と言った具合でしょうか。
オイシイ、オイシイ、と呟きながら食べていたら夫が興味を示したので、自信満々に一口差し出したところ、
「何か、不自然な味がする」
と一言。そうでした、夫は自然素材をこよなく愛し、ナチュラルな味にとことんこだわるウィーン育ちだったのでした。
対する著者は、日本で添加物には割と慣れ親しんで育った背景があるので、そんなポイント(盲点)に気が付く訳がありません。
でも言われてみれば、確かにちょっと作為的な味がします。
それにだいたい、バラってこんなに濃い味があるんでしょうか?
疑問に思ったので、誕生祝いに貰ったバラの花束から一枚花弁を千切って食べてみたところ、ちょっと味が違う・・・。(因みに写真左に写っているバラです)
やはり、この味はオーストリア人のこだわる「自然の材料を用いたナチュラルな味」とはベクトルの方向が異なる感じ。でも美味しい・・・。
頂上対決とあって、何れ劣らぬ最高の味。
散々悩んだ結果、やはりオーストリア人の自然趣向に敬意を表して、「東の横綱・ウィーンの皇室御用達菓子店デーメルのホワイトカフェ・アイスクリーム」に軍配をあげさせて頂きます!
但し、これはあくまでも主観的な感想ですので、皆さんそれぞれご自分好みのスイーツ店とアイスクリームを見つけて下さいね!
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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