ノルウェーで就活!学生キャリア・ウィーク④PR業界が学生に求める素質はコミュニケーション力

公開日 : 2012年02月20日
最終更新 :
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今回の講演テーマは、

「コミュニケーションというキャリアの道」。

人文学者や社会学者を

次々とリクルートしているというコミュニケーション業界。

彼らはいったいどのような仕事をしているのか?

どうして政治家はPRプランナーを雇うのか?

どうしたらコミュニケーション業界に入れるのか?などなど。

今回は、講演時間が1時間45分と限られているにも関わらず、

メディア学科の教授ひとり、異なる3企業からのPRプランナーと、

合計4人が各自15分で自分の仕事の説明をし、

ディスカッション&質問タイムが設けられました。

※PRとは?

「パブリック・リレーションズ(英語:public relations、略称:PR)とは、

個人ないし国家や企業その他の組織体で、

持続的または、長期的な基礎に立って、

自身に対して公的な信頼と理解を獲得しようとする活動のこと」(Wikipediaより)

以下、メモ書き。

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- 企業とメディア間のコンタクトパーソン

- 顧客のリサーチ

- 販売戦略

- ワークショップ、講演などの企画

- マーケティング 

そして、

- 危機におけるPR

企業はマスコミを甘く見すぎている

「会社の危機」をできるだけ「メディア危機」にしないようにする

私たちは企業の危機のほとんどを本来はテレビで目にしない。

不良品、経済危機、会社の不祥事など、

「事実を隠す」わけではなく、

よりよいコミュニケーションを通して

今後の対応をしていく

・PR業界で働くには院を出ていなければいけない?

※ノルウェーの学生の多くは院(マスター)まで進んでから就職します

バッチラー(学部)でもマスター(院)でも、どの学歴でも働ける

(「・・・と、自分は思う」と、ぼそっとつぶやくPRプランナー)

ただ、

PRプランナーの40%はジャーナリズムかメディア学、

50%は政治学か社会学を学んだ学生である。

・よりよいPRプランナーになるためには、

政治家やマスコミとのコネが必要になってくるのか?

多少は、事実である。

PRプランナーの仕事は、「人間関係」で成り立つ。

学歴よりも、「人間性」が最も重要。

・First Houseで働く政治・社会担当のPRアドバイザー、Johanna Ellefsen Rostadさんは、

スピーチをする前に就活生にこう一言述べました。

「"PR業界で働くために、学生のうちからこういう趣味を持っておいたほうがいい"、とか

そういうコードを作るのは私は嫌なの!

前に進んでいけば、道は開けるわ!!」

・Johannaさんの会社の顧客のほとんどは、政府機関や政治家

政治のこと(政治用語など)を分かっていないと、この仕事はできない

・政治家によっては、自分のバックにPRプランナーがいることを

公にしたくない人もいる(結構多い)

pr1.jpgのサムネール画像

また、Johannaさんは学生から、

「PRアドバイザーとして働いて、いい点と悪い点をひとつ挙げるとしたら?」と聞かれ、

「"明日来て"と企業に言われたら行かなければいけないので、カレンダーを優先できない」

けれど、

「社会の情勢を内側と外側から見ることができる」と答えていました。

また、最後の質問タイムで、

学生に「ほかに就職生に求める素質は?」という問いに対し、

各講演者からは以下のような答えが。

・書く力と話す力を身につける(得に、「書く力」、国語力)

・ジャーナリズム的経験

・質問力、会話力

数秒という短い時間で、

一瞬でしっかりとした問いを投げかけることができるか?

&答えることができるか?

・やる気

(初対面でやる気のオーラが出ていなければ、目の前の顧客も勢いを失くす)

・バランスある人材ネットワーク

また、最後にこのようなことを学生に問いかけ、求めていました。

prplanner.jpg

講演中に一番強調されていたのは「人とのコミュニケーション力」でした。

ノルウェーのPR業界で働きたい!という日本人はまだいないかもしれませんが、

社会人が学生に求める素質は、

どの業界で働きたい人にとっても共通するものが多いですね。

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