コーヒー世界大会2014 ノルウェー代表が決定

公開日 : 2014年04月27日
最終更新 :
kaffefest2014_asakiabumi-7.JPG

 4月24~26日、ノルウェー南部にあるドランメン市で、2014年度のコーヒー世界大会のノルウェー代表を決定する国内選手権が開催されました。「カッフェ・フェスト」(コーヒー・パーティー)と称されるこの大会では、バリスタとしてコーヒーを淹れる技術、焙煎技術、ラテアートなどの6種類の国際大会に出場する国内代表が、総選出されます(2013年度の大会の様子は、別記事「コーヒー世界大会ノルウェー代表が決定」

Text & Photo: Asaki Abumi

kaffefest2014_asakiabumi-1.JPG

 地方選手権を勝ち進んだ、才能ある関係者が集合するこの大会は、国内で最大規模のコーヒーイベントでもあります。それでは写真を見ながら、今大会の様子を簡単にご紹介します。

kaffefest2014_asakiabumi-4.JPG

国内選手権を勝ち抜いた、各世界大会に進出するノルウェー代表は以下の通りです。

2014年度各大会ノルウェー代表

ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ: Tore Øverleir (所属: Dromedar Kaffebar) 

カップテイスターズ・チャンピオンシップ:Erik Kaisen (所属:Kaffebrenneriet )

ワールド・ラテアート・チャンピオンシップ:Simon Alteblad (所属:Kaffebrenneriet )

ワールド・ブルワーズ・カップ:Odd-Steinar Tøllefsen (所属:Supreme Roastworks)

ワールド・イングッドスピリッツ・チャンピオンシップ:Madeleine Solheim Johnsen

(所属:Solberg & Hansen)

コーヒー・ロースティング・チャンピオンシップ: Ivica Itchy Cvetanovski(Torungen Kaffe)

kaffefest2014_asakiabumi-1-2.JPG

 最も注目を集めるバリスタ・チャンピオンシップでは、優勝候補だった首都オスロのカフェ出身者をおさえて、トロンハイムにあるカフェチェーン「Dromedar Kaffebar」の店長Tore Øverleirさん(写真上)が国内代表の栄光を勝ち取りました。

 トロンハイムは、ノルウェー中部にある国内第3の規模の町として知られている観光地の一箇所で、Dromedar Kaffebarはベルゲンとクリスチャンスンにも店舗があり、旅行者もカフェを訪れることができます。

 この大会では、毎年国内限定で「最も素晴らしいカフェ」も選ばれるのですが、見事Dromedar Kaffebarが「今年のカフェバー」として選出されました。このカフェは現時点では日本では全く紹介されていませんが、これから注目を集めるかもしれません(公式HP)。

kaffefest2014_asakiabumi-2.JPG

こちらはカッピングのセミファイナルの様子

kaffefest2014_asakiabumi-9.JPG

 バリスタ部門での優勝候補だったオスロの有名カフェ「Java」や「Mocca」在籍のRasmus Helgebostadさん。過去に2度ノルウェー代表としても国際大会に出場しています。今回は惜しくも総合3位でしたが、オスロのコーヒー業界のクオリティを高めることに貢献している重要人物のひとりです。

kaffefest2014_asakiabumi-3.JPG

 会場では各カフェや焙煎所がそれぞれのブースを開き、訪れる一般来場者や関係者に無料でコーヒーやお茶を提供しました。写真はSolberg&Hansenのブース。

kaffefest2014_asakiabumi-1-3.JPG

 2014年度のエアロプレス世界大会へ出場する国内代表は、テンペラート/Temperato社出身の焙煎士アイステイン・ヴェフリンスタッド/Eystein Veflingstadさん。エアロプレス国内代表はすでに事前に別の大会で決定していたため、ヴェフリンスタッドさんは当日ブースでエアロプレスのおいしい淹れ方レッスンを開催しました(別記事「ノルウェー・エアロプレス選手権2014 一番おいしいコーヒーを淹れたのは?」

kaffefest2014_asakiabumi-2-2.JPG

 ワールド・イングッドスピリッツ・チャンピオンシップの栄光を手にしたMadeleine Solheim Johnsenさん。今回が2度目の世界大会出場となるため、活躍が期待されます。彼女は、オスロのグリーネルロッカ地区にある屋内型食市場マートハーレン内のSolberg&Hansenのカフェの店長も務めています。

kaffefest2014_asakiabumi-5.JPG

 写真右の奥にあるブースは、ノルウェーで最も有名なカフェ「Tim Wendelboe」。意外なことに、Tim Wendelboe所属のバリスタや焙煎士がこのような大会に選手として出場することは今ではめったにありません。バリスタの方々に聞いたところ、カフェの目指すコンセプトと大会で推奨されるレシピが合わないのだとか。今回もブースを開いて無料のカッピングを開催し、ほかのカフェ出身の選手にコーヒー豆を提供することで大会に華を飾っていました。ボスのTim Wendelboe氏本人は、現在海外に出張中。

 写真左手前のブースは、コーヒー器具を販売する「Espresso Spesialisten」。こちらでもカッピングを行い、「これはなに?」と不思議そうに尋ねる一般客にコーヒーの味わい方をレクチャーしていました(別記事「年明けコーヒーパーティー、ノルウェーで開催」)。

 大会名が「コーヒー・パーティー」ということもあり、決勝の結果はこの日の夜のパーティー(大規模な飲み会)で発表されました。みんなでワイワイと楽しむことが上手なノルウェーのコーヒーの人達。世界大会での活躍を期待します。

関連記事

各カフェではアイスコーヒーの提供がスタートしはじめています。Tim Wendelboeのカフェのアイスコーヒー(2013年度版)は「世界バリスタチャンピオン、ティム・ウェンデルボーのおすすめアイスコーヒー」

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。